公務員の嗜み

公務員の嗜み

公務員の資産運用やライフハック、趣味などについての雑記ブログです。

MENU

各種保険について

 今夜の話題は、各種保険についてです。

f:id:satokoji1983:20211030092855p:plain

各種保険



○この記事を読んでほしい方

・たくさんの保険に入っている方

・これから保険に入ろうと思っている方

 

○目次

・保険の種類

・なぜ保険に入るのかを考えてみよう

・損する確率の高い保険

・私が入るべきと考えている保険と近寄らないようにしたい保険

 

・保険の種類

 保険には大きく分けて、①生命保険と②損害保険が存在します。

 ①生命保険で思いつくのは死亡保険、医療保険介護保険などがあります。

 ②損害保険で思いつく保険には、自動車保険、バイク保険、自転車保険、火災保険、地震保険などがあります。

 ぱっと思いつくだけでこれだけありますから世の中には、かなりの種類の保険があるのでしょう。調べてみると生命保険のなかには、就業不能保険、女性保険、学資保険、個人年金保険認知症保険・・・とものすごい数がありますし、損害保険のなかには、ゴルフ保険、ペット保険、結婚式総合保険、弁護士保険、スマホ保険・・・などやはりものすごい数の保険がありました。

 これだけ保険があるということは、それだけ人生には数多くのリスクがあるということなのでしょう。か?ほんとにそうでしょうか?今一度自分たちの生活と保険を見直してみましょう。

 

・なぜ保険に入るのかを考えてみよう

 そもそもなぜ保険に入るのでしょうか。病気になったりけがをした時に安心だから。事故を起こしたり、火事になった時に安心だから。というのが一つの答えでしょう。しかし、安心とは何でしょうか。保険に入ったからと言って、病気やけがにならないわけではありません。事故や火事が起こらないわけではありません。ただ、それが起こった時にお金がもらえるだけです。

 確かに、お金がなければ入院できませんし、死んでしまえば残された家族は困窮してしまうでしょうし、仕事ができなくなったりしたら収入が途絶えて生きていけなくなるので困ってしまいます。でもそれに備える手段が保険だけかといえば、答えはNOでしょう。お金がなくて困るのであれば、困らないだけのお金をためておけばいいのです。

 

・損する確率の高い保険

 極論、保険はほぼすべてが損する確率の方が高いのです。そうでなければ世の中にはこんなにたくさんの保険会社は存在しません。

 よく、がん保険のパンフレットには、がんになる確率は2人に1人!とでかでかと書かれていて、不安をあおられてしまいます。が、これは数字のマジックです。では死亡保険に死亡する確率は1人のうち1人、と書いてあったらどうでしょう。そんなのあたりまえじゃん、と思うでしょう。人間いつかは必ず死ぬのですから。

 そうなのです、確かに”生涯”がんになるのは2人のうち1人なのです。嘘ではなく事実をもとにした、統計です。しかし、それが、働き盛りで資産の少ないの30代で起こるのか、定年を過ぎて資産に余裕のある80代かで話は大きく変わってきます。

 働き盛りで子育てにこれから大きな資金の必要な30代の方ががんになって、入院して、収入が途絶えてしまったら、万が一死亡してしまったら、これは一大事です。ただでさえ生活にお金がいるのにその柱が折れてしまうのですから。そんな時には保険は大いに役立つでしょう。子供が成人するまでにかかるお金も保険で何とかなるかもしれません。

 では、30代の方ががんになる確率はいくらか、というと、男性で1.1%、女性で2.0%だそうです。さらに死亡する確率は男女ともに0.2%だそうです。この0.2%に自分がなってしまった場合、困窮するので保険に入るのです。私は、この低いけど重篤なリスクに備えるために、死亡保険に入るのはアリだと思っています。たとえ低い確率でも、取り返しのつかない大きな損害を被るもののために保険は入るべきものだと思うのです。

 一方で、学資保険はどうでしょうか。学資保険に加入する人の目的は何と言っても「教育資金」を準備する事です。あるデータによると、幼稚園から全て国公立に通った場合の教育資金は約1,000万円、全て私立(大学は理系)に通った場合は約2,600万円も掛かるとのことです。子供の学費は高い確率(ほぼ100%)でかかる費用です。これに備えるために保険に入るというのは、どうなのか検討していきましょう。

 ある学資保険は月々の保険料が23,640円、払い込み総額は2,836,800円で、祝い金うけとり額は3,000,000円とのことです。払い戻し率は105.7%です。10年間コツコツと23,640円を支払い続けた結果、300万円が受け取れるのです。

 ここで私のブログを読んでくれている方なら、ピンとくるものがあるでしょう。これって要は積み立て投資なんじゃないかと。しかも10年間で5.7%しか増えない。複利の計算は面倒なので省くとして、単純計算で年利0.57%です。しかも途中解約するとほぼ元本割れします。10年間資金が拘束されたうえでこの低金利。私が書いてきた”公務員でも利用できるおトクな資産運用制度”で紹介した積み立てNISAで"投資信託を買ってみよう"で紹介したeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を同じ23,640円を10年間積み立てたとすると、4,593,727円になります。払い戻し率にすると161.933%になります。

 どちらが、学費を用意するのに向いているかは、一目瞭然ですね。

 

・私が入るべきと考えている保険と近寄らないようにしたい保険

 まず、入るべきと考えている保険としては

①死亡保険(若くて子育てなどに費用が掛かる方、掛け捨て型)

自動車保険(バイク保険、自転車保険を含む、対人対物無制限、車両保険なし)

③火災保険

④就業不能保険

があります。前述のとおり、起こる確率は低いけど起こった時に重篤なリスクを抱えるものですね。

 一方で私が近寄らないようにしたい保険は

①学資保険

がん保険

介護保険

があります。日本では生活上、どうしても必要とされる保障は社会保険で手当されています。ですから、それ以上の保障は基本的に必要ありません。それでも心配ならば、その分は貯金またはつみたてNISAなどの投資で対応すべきです。がん保険介護保険で保障されるリスクのほとんどは、社会保険や貯金、投資でカバーすることができます。

 日本の社会保険は非常に手厚く、働いている人の加入している健康保険・国民健康保険では窓口負担は3割ですし、入院などで支払いが高額となるときには、一定額(自己負担限度額)を超えた分が払い戻される「高額療養費制度」があります。月収28万円~50万円の方は80,100円 +(総医療費-267,000円)×1%が自己負担額です。入院して1か月の総医療費が100万円とした場合、自己負担限度額は 80,100円 +(1,000,000円-267,000円)× 1% = 87,430円です。預貯金でもなんとかなりそうですね。

 

 今夜はこの辺で、ではではー。

プライバシーポリシー