公務員の株式投資
今夜の話題は公務員の株式投資についてです。
不動産投資でも同じようなことは書きましたが、公務員をカモにしようとする質の悪い投資業者もたくさんいます!絶対にひっかからないことを強く願っていることをご理解の上、お読みください。
〇この記事を読んでいただきたい方
・株式投資に興味がある
・銀行預金金利に不満がある
・公務員だけど収入を増やしたい
〇目次
・公務員が株式投資をやってもいいの?
・公務員におススメの投資の具体的手順
・公務員が株式投資をするメリット・デメリット
・実際に株式投資をやっている公務員が思うこと
・公務員が株式投資をやってもいいの?
結論から言うと公務員は株式投資ができます。
しかしながら、注意するべき点はいくつかあります。
まず、法律で副業が禁止されている公務員にとって最初にぶつかるであろう疑問が、株式投資って副業に当たらないか?公務員の自分がしても大丈夫なのだろうか?といったものかと思われます。しかし、株式投資は一般に言われる「副業」には当たらないため、公務員が株式投資したとしても違法ではありません。銀行の預貯金などと同じようなものです。しかしながら注意すべき点があるのは事実。①職務専念義務に抵触しないように②インサイダー取引に抵触しないように③確定申告を忘れないように、あたりが懸念点かと思われます。順番に解説と対策について書いていきたいと思います。
①職務専念義務に抵触しないように
当たり前ですが、職務中に株式の取引をしてはいけません。業務時間外に取引をするようにしましょう。ここでちょっと知識のある方なら、でも、株式の取引って平日の9時から11時30分と12時30分から15時までじゃん!仕事中だよ!って思うかもしれません。その通りですw
しかし、株式を実際に取引するために証券会社(私は対面式の証券会社ではなくネット証券会社を強くおススメします)に口座を開いてみるとわかるのですが、株式の取引時間外でも注文を出すことができます。注文の出し方として代表的なのが、成行と指値でしょうか。成行は株式取引が始まってすぐ、ほぼ前日の終値に近い金額で株の売買ができます。指値では自分が買いたい、あるいは売りたい値段に株価がなった時に初めて取引がされます。私はよく両者を組み合わせた指成という取引を使っていました。これはあらかじめ自分が指定した金額になった場合か午前の売買終了時に成行の価格で売買する、というもので、ある程度株価が予想できるけど外れても最悪、午前の終値では売買ができるという手法なので、ちょっと中級者向け(とわたしはおもっています)ですが、ある程度の指値はしたい一方、値動きに張り付いてられないけど今日中には絶対売買したい株があるときなんかに使えると思います。
②インサイダー取引に抵触しないように
これも当たり前ですが職務上だったり、いろんな場面で立場上知り得た情報を基に株式投資をした場合には、インサイダー取引に抵触し、逮捕される可能性もありますので、注意が必要です。
③確定申告を忘れないように
これも当たり前なことですが、利益が出たら納税しなきゃいけません。売買で得た利益(キャピタルゲイン)でも配当で得た利益(インカムゲイン)でも税率は一律20.315%です。これについては別記事でご紹介するおトクな制度を使えば税金を払う必要がありません。また、証券口座開設時に特定口座、源泉徴収ありを選んでおけば証券会社が勝手に納税してくれるので確定申告がめんどくさい方はこれを選んでおけば間違いありません。(私も特定口座、源泉徴収ありの口座を複数の証券会社で持っています)
・公務員におススメの投資の具体的手順
まずはネット銀行、ネット証券に口座を開きましょう。いろんなネット銀行、ネット証券がありますが、検索すればいくらでも出てくるので、ご自分の好きな会社で大丈夫です。その際にはマイナンバーや身分証明などが必要になるのでご用意ください。はれて二つが開設できたら、ネット銀行経由でネット証券にお金を振り込みましょう。最初は10万円もあれば十分です。ネット広告なんかでは100円から投資できる、なんてのもよく見かけますが、おそらく手数料が割高だろうと思って私は手を出していません。10万円も自由になるお金がないよ、って方は節約を頑張りましょう。
さて、はれてお金が証券口座に振り込まれたら何を買うか、悩む方が多いと思いますが、(あくまで自己責任の上)私のおススメは過去記事にも書いてある通り、売買手数料が無料(ノーロード)の信託報酬が安い投資信託です(実際に私も買っています)。具体的な銘柄については機会があればご紹介したいと思います。あとは、翌日値段が上がっているか待つもよし、分配金を待つもよし、楽しみ方は人それぞれです。
・公務員が株式投資をするメリット・デメリット
キャピタルゲインやインカムゲインを得られることが一番わかりやすいメリットですね。しかし株式投資をすることで得られるメリットの一番は、リスクヘッジになる資産を持つことができるという点だと私は考えています。これについては長くなりそうなので別記事で書こうと思います。
一方で、デメリットは株価が値下がりすることがあると考えられる方が多いかと思いますが、第一のデメリットはむしろ株価が気になって本業に集中できなくなる可能性があることでしょう。本業に支障が出ては本末転倒です。
・実際に株式投資をやっている公務員が思うこと
株式投資をやってつくづく思うことは、お金は持ってる人のところに、より集まっていくものだなあ、ということです。かの有名なフランスの経済学者トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本」では20カ国以上の膨大なデータを基に、富の分配や格差拡大の歴史について解説しています。 資本主義では資産を持つ人ほど豊かになり格差が広がると言っています。 格差拡大の要因として示したのが「r>g」という不等式です。「r」は資本の収益率、「g」は経済の成長率です。「r」は常に「g」を上回っていたのが歴史的事実だと、この本は指摘しているのです。 難しくて分からないですね。簡単に言うと、まじめに働くよりも財産をたくさん持っている方がいいということになってしまいます。
それを肌でひしひしと感じるのは、自分の実際の給料の上り方に比べて、株式の上昇の仕方は、半端ないということを身をもって体験したからです。私の実際の最近の給料の上り方は2~3%くらいだったでしょうか。それに対して株式の平均リターンは計算してみたら10%以上ありました。このままいくと、計算上、50歳くらいで私の給料よりも株式から得られる利益のほうが大きくなってしまいます。FIREを身近に感じられるとともに、自分の労働の価値の限界も同時に感じてしまいます。
最後にしつこいようですが、公務員をカモにしようとしている投資業者はたくさんいます!絶対に引っかからないように気を付けてください。
今夜はこの辺で。ではではー。